センサー機器の活用で介護スタッフの負担を軽減

人材不足の影響もあり、介護スタッフ一人ひとりにかかる肉体的・精神的負担が大きくなっています。新しく介護スタッフが入っても、業務の多忙さからすぐに辞めてしまう、そんな悪循環に陥っている介護施設が多いのが現状です。そのため、介護スタッフの負担軽減は大きな課題となっています。特に、介護施設では利用者を24時間体制で見守らなければならず、夜間にはたった1名でフロア全員の見守りを行うなど、見守り業務にかかる負担は非常に大きくなります。そのような負担を軽減するために、様々な企業が利用者の動きを検知するセンサー機器を開発しています。

これらのセンサー機器は、ベッドからの離床や部屋の出入り、トイレや車椅子からの立ち上がりなどを検知して知らせるため、利用者の転倒や転落、徘徊といったトラブルを事前に回避することができます。また、睡眠や呼吸、心拍数なども測定できるため、一人ひとりの睡眠や活動リズムのデータを元にしたケアの提案が可能です。そして、消灯後の巡視によって利用者を起こしてしまうようなことも減り、見守り業務の負担が大幅に軽減されるのです。見守り業務の負担が軽減されることで、介護スタッフはその時間を他の業務に充てることができます。センサー機器は、業務の負担軽減だけでなく、業務の効率化を図れる便利なアイテムです。介護業界全体の悩みである人材不足解消も期待できることから、導入する介護施設もどんどん増えていくことでしょう。